体毛の中でも、特に人に見られる機会の多い『ワキ』が気になる方は多いのではないでしょうか。
夏は見られるし、汗をかけばニオイの原因にも…。
よく『腋毛が濃い人はニオイつきつい』と言われることがありますが、それは本当なのか?
腋毛の濃さとニオイについて解説します。
脇毛が濃い原因
遺伝や薬の副作用による影響
脇毛は濃い人と薄い人がいます。どうしてみんな同じではないのでしょう?
原因は複数あると言われています。ホルモンや遺伝。ストレスなどなど。遺伝などは、実感として納得できる人も多いのではないでしょうか。
例えば、あなたのご両親やおじいちゃんおばあちゃんなどが毛深いとします。そうすると、あなたも体毛が濃くなる可能性が高くなるのです。おじいちゃんおばあちゃんだけが濃い場合、隔世遺伝が考えられるでしょう。
中には薬の副作用が関連して体毛が濃くなるケースも。知られているのはステロイド剤の副作用です。アトピー性皮膚炎を患っている人で、治療にステロイド剤を使用する人がいます。このような人は、アトピーがある所だけ毛が濃かったり、太くなっているケースがあるようです。
内服薬を使用した場合、全身に影響して多毛になる場合があるとも言われています。
自己処理で濃い脇毛になることも
脇毛が濃くなる原因はさまざまです。一般的に多いのが、自分で処理した結果、濃くなるケースもあるようです。
ムダ毛の処理をする場合、毛抜きなどを使う人も多いでしょう。毛抜きは安価ですし、時間も自分の都合に合わせやすいのが魅力。カミソリも同じでしょう。
しかし肌への刺激やダメージが強いことが知られています。例えば、カミソリ負けで肌が切れたりなど。毛穴が炎症を起こすケースもあります。
ムダ毛の処理をする際の刺激。これが体毛を濃くしてしまうようなのです。処理をする対象が脇毛なら、抜いたり切ることで濃くなると言われています。これは硬毛化と呼ばれるもの。一説には、肌を守るために太く濃くすると言われています。
女性は女性ホルモンの影響で濃くなることも
女性ホルモンの影響で、体毛が濃くなるケースも多いようです。特に女性が多いでしょう。実際に、妊娠、出産後、ムダ毛が増えたという人がいるようです。
女性ホルモンの影響によって、ムダ毛も影響を受けるのですね。脇毛も影響を受けてしまいます。妊娠や出産では、どうしてもホルモンバランスが変化するのです。そのため、脇毛も濃くなると言われています。
ただ、ホルモンバランスの変化は自分でコントロールするのはむずかしいでしょう。年齢やストレスなどの影響を受けやすいもの。女性ホルモンが減少したり、男性ホルモンが増加したりなど、さまざまな影響が脇毛が濃くなる原因の1つとなっているようです。
食生活の乱れで脇毛が濃くなる
脇毛など、ムダ毛が増える原因の1つとして、食生活の乱れがあるようです。
「肉食わせろ肉ー。刺し身ー」「野菜?そんなの男が食うもんじゃねぇ!」そんなことを言っていては、脇毛も増える一方になるかもしれませんよ?肉はとても美味しい食べ物。
しかし肉には動物性たんぱく質があるんですね。それが男性ホルモンがたくさん分泌される原因にもなるようです。
肉類ばかり食べていたり、コンビニエンスストアの弁当やジャンクフードばかりでしたら、男性ホルモンがどんどん分泌されてしまう可能性が。だからといって「肉はやめる!野菜しか食わない!」というのも、少し極端ですよね。脇毛が濃くなるのを防ぎたいなら、肉だけではなく、野菜も食べて食生活の乱れを整えていきましょう。
夜更かしが原因で男性ホルモンが多く分泌
不規則な生活をしてはいけません。ついつい夜更かしをしてしまう人も多いですよね。
特に休日前ですと、休みですから仕事モードから開放されて、ついつい、ダラダラと深夜まで起きてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし男性ホルモンが活発化するのは深夜とも言われています。
こんな時間に起きていれば、男性ホルモンが通常より多く分泌されてしまうことも。
そのため、夜更かしは避けたほうがいいでしょう。きちんと睡眠をしてください。そして体を休めるのです。
そうすればホルモンの分泌を抑えられる可能性が出て来ます。ついついやってしまう夜更かし。たまにならしかたないかもしれませんが、毎日ですと、最終的に脇毛ボーボーになってしまう可能性があるので注意しましょう。
脇毛が黄色くなったり白いなら黄菌毛症かも
黄菌という細菌が増えることで脇毛や陰毛などに黄褐色や白いものがつきはじめるという病気があります。
これは黄菌毛症と呼ばれるもの。黄菌という細菌が出したもので、脇毛などを茶色く覆ってしまうそうです。
この黄菌毛症、命にかかわるとかそういう病気ではないと言われています。だからといっても、細菌が感染しているわけですから、ちょっと気持ち悪いですよね。この黄菌毛症の原因として考えられているものがあります。
まずたくさん汗をかく人は、黄菌毛症になりやすいと言われています。汗をかくことによって、どうしても不衛生な環境が作られてしまうのですね。そのため、すぐに黄菌が繁殖しやすくなります。しかし汗はかきたくないと言っても、なかなか抑えられるものではないでしょう。そのため汗をかいたら、すぐにタオルなどで拭くという対策はしたほうが良いです。
基本的にこの黄菌毛症は、不潔にしているとなりやすいとも言われています。ただ、ストレスもこの黄菌毛症を発症する原因となるようです。
黄菌毛症は、命に関わるような病気ではないと言いました。
しかしワキガの原因になる可能性があります。黄菌毛症になったからと言っても、絶対に臭いが発生するというわけではないようです。
しかし、嫌な匂いがすることが多いので、ワキガと勘違いされるケースは少なくありません。黄菌毛症を予防するなら、とにかく清潔にするのと、ストレス解消を意識して生活をしましょう。
黄菌毛症になりやすい人とは
黄菌毛症になる人は汗をかきやすい人がなりやすいようです。そのため、多汗症の人は特に注意しなければなりません。
それから中年期以上の男性が黄菌毛症になりやすいという話もあります。
女性よりも男性に多いという説も。なぜでしょうか?それは女性より男性のほうが汗を分泌しやすいと考えられているようです。
脇毛をきちんと処理していない人も注意しなければなりません。脇毛があるよりもないほうが清潔さを保てると考えられています。ワキガでもそうですが、この黄菌毛症も嫌な匂いを発生させる大きな要因。そのことを考えるなら、脱毛などをきちんとしてみても良いかもしれません。